周波数表 — 帯域ごとの音と主な周波数
音の高さは、1秒間に空気が何回振動するか(周波数、Hz)で決まります。周波数が2倍になると1オクターブ高い音になります。下の表は、オーディオでよく使われる帯域の区分と、知っておくと役立つ主な周波数をまとめたものです。
各行の「聴く」を押すと、トーンジェネレーターがその周波数で開きます。音量を下げた状態で聴いてください。
周波数帯域と聞こえる音
| 範囲(目安) | 帯域 | 聞こえる音の例 |
|---|---|---|
| 20–60 Hz | 超低域(サブベース) | キックドラムやパイプオルガン最低音の響き、映画の爆発音で体に感じる部分 |
| 60–250 Hz | 低域 | ベースギター、男性の声の基本音、キックドラムのパンチ |
| 250–500 Hz | 中低域 | 楽器の胴鳴り。多すぎるとこもって聞こえる |
| 500 Hz–2 kHz | 中域 | 声とほとんどの楽器の核となる部分、電話音声の中心 |
| 2–4 kHz | 中高域 | 子音の明瞭さ。耳がもっとも敏感な帯域 |
| 4–6 kHz | プレゼンス | 音が近くにある感じ。多すぎると耳障り |
| 6–20 kHz | 高域(ブリリアンス) | シンバル・ハイハットのきらめき、「s」などの歯擦音、空気感 |
帯域の境目は分野や文献によって少しずつ異なり、国際規格で定められた区分ではありません。
主な周波数辞典
| 周波数 | 名前 | 説明 | 再生 |
|---|---|---|---|
| 20 Hz | 可聴下限(一般的な値) | 人の可聴範囲の下端としてよく引用される値。これより低いと、音の高さよりも振動や圧力として感じられます。 | ▶ 聴く |
| 27.5 Hz | ピアノ最低音 A0 | 88鍵ピアノでいちばん低い鍵の基本周波数。ノートPCのスピーカーではほとんど聞こえません。 | ▶ 聴く |
| 50 Hz | 電源ハム(50 Hz) | ヨーロッパや中国など50 Hzの電源を使う地域で、オーディオ機器に混じる「ブーン」という音の基本周波数。 | ▶ 聴く |
| 60 Hz | 電源ハム(60 Hz) | 韓国やアメリカなど60 Hz電源地域のハム周波数。日本は東日本が50 Hz、西日本が60 Hzに分かれています。 | ▶ 聴く |
| 100 Hz | 男性の声の基本周波数付近 | 成人男性の話し声の基本周波数はおおよそ100 Hz前後です(個人差が大きい)。 | ▶ 聴く |
| 200 Hz | 女性の声の基本周波数付近 | 成人女性の話し声の基本周波数はおおよそ200 Hz前後です(個人差が大きい)。 | ▶ 聴く |
| 300 Hz | 電話音声帯域の下限 | 従来の固定電話(狭帯域)は約300〜3,400 Hzしか伝送しません。それでも声の高さがわかるのは、脳が倍音の間隔から音の高さを推定するためです。 | ▶ 聴く |
| 440 Hz | 標準ピッチ A4 | 楽器の調律の基準音。国際規格 ISO 16 が440 Hzと定めています。 | ▶ 聴く |
| 1 kHz | 1 kHz 基準音 | 聴力検査やオーディオ測定で基準として使われる周波数。耳が比較的よく聞き取れる帯域です。 | ▶ 聴く |
| 3.4 kHz | 電話音声帯域の上限 | これより高い子音の成分がカットされるため、狭帯域の電話の声はこもって聞こえます。 | ▶ 聴く |
| 3.5 kHz | 外耳道の共鳴 | 耳の入り口から鼓膜までの管がおおよそ3〜4 kHzで共鳴し、この付近の音を大きくします。人がもっとも小さな音を聞き取れる帯域と重なります。 | ▶ 聴く |
| 4 kHz | 騒音性難聴のノッチ | 騒音性難聴は、オージオグラムで3〜6 kHz(多くは4 kHz)付近がくぼむ形で現れることがあります。 | ▶ 聴く |
| 4.186 kHz | ピアノ最高音 C8 | 88鍵ピアノでいちばん高い鍵の基本周波数(約4,186 Hz)。倍音はそれよりはるか上まで伸びます。 | ▶ 聴く |
| 8 kHz | 標準的な聴力検査の上限 | 一般的な純音聴力検査は通常250 Hz〜8 kHzを測ります。このサイトの高音スイープの開始点です。 | ▶ 聴く |
| 12 kHz | 12 kHz | 拡張高周波の領域。シンバルや歯擦音の上のほうがここまで伸びます。 | ▶ 聴く |
| 15 kHz | 15 kHz | 教科書でいう成人の平均的な上限(15〜17 kHz)の下側。ブラウン管テレビの水平走査音(約15.7 kHz)はこのあたりでした。 | ▶ 聴く |
| 16 kHz | 16 kHz | 拡張高周波の聴力研究(9〜20 kHz)で、年齢による閾値の上昇がはっきり見られる帯域。12.5 kHzと16 kHzでは男女差も報告されています(Rodríguez Valiente ほか, 2014)。 | ▶ 聴く |
| 17.4 kHz | モスキート音(The Mosquito) | 2005年にイギリスで作られた若者撃退用装置の高音(約17.4 kHz)。メーカーは、おおむね25歳未満に聞こえると説明していました。 | ▶ 聴く |
| 20 kHz | 可聴上限(一般的な値) | 教科書的な上限。健康な若い耳でも、大きな音圧でないと聞こえないことが多い周波数です。 | ▶ 聴く |
| 22.05 kHz | 44.1 kHz のナイキスト限界 | CD音質のサンプリングレートで表現できる理論上の最高周波数。実際にはフィルターのため少し手前から減衰します。 | 再生範囲外 |
| 24 kHz | 48 kHz のナイキスト限界 | ほとんどのパソコンやスマートフォンの出力サンプリングレートで表現できる理論上の最高周波数。 | 再生範囲外 |
再生するときの注意
- 22 kHzを超える周波数はこのサイトでは再生しません。ほとんどのイヤホンが出せず、人にも聞こえない領域だからです。
- 50 Hz未満の低音は、ノートPCやスマートフォンのスピーカーではほとんど出ません。ヘッドホンで聴いてください。
- 高音は小さな音量でも鋭く感じることがあります。音量を下げた状態から始めてください。
- 聞こえないからといって音量を大きく上げたままにしないでください。次の周波数で突然大きな音が出ることがあります。